2013年11月13日水曜日

eVocaloid eVY1 シールド



YAMAHA のeVocaloid 音源を搭載したNSX-1 チップ、を搭載したSwitch Science 製 eVY1 シールドが発売されました。

iKero 推しの私としては悩ましいところですが、結局 MFT2013 の会場で購入しました。

自分用メモを兼ねて、いくつか分かった事/ハマった事をまとめます。

○どうやって制御する?
MIDI 準拠。Arduino から送り易いように、ボード上で UART TX ピン(D1) またはSoftwareSerial 用にD3 ピン の切り替えができるようになっている。

USB MIDI に対応しており、PC などのUSB ホスト機器から直接コントロールできる。
Web MIDI API を使用したサンプルがYAMAHA から公開されている。

MIDI は基本的に、3byte で1つのMIDI メッセージを形成している。
MIDI の解説ページは音楽作成ソフト視点のものが多く、実際にどういうバイト列が送られるのか、調べるのが大変だった。


○歌詞はどうやって送る?
MIDI の System Exclusive Message で歌詞を送る。歌詞は PA (Phonetic Alphabet) という書式で、PA およびSysEx の書き方は仕様書(このページの一番下のPDF)を参照。
(Switch Science のページにあるArduino 用サンプルコードもわかりやすい)

一度に持てる歌詞データは 128音まで(単位不明)。日本語の1つの音で1〜4Byte 使用し、音の区切り文字にも1Byte 使うため、30〜40音程度しか持つ事が出来ない。
→1曲歌うには、数フレーズごとに歌詞を送りながら演奏することになる?


○発音タイミングは?
NOTE ON メッセージを送る。
あらかじめ送った歌詞を順番に発音し、最後まできたら先頭に戻る。
1つ前の音に戻ったりは出来ない模様。

○同時発音は可能?
GM 音源との同時発音は可能。eVocaloid は単音のみ。

○電源は?
Arduino の電源ピン(5V-GND) から供給。USB MIDI として使う場合は、USB から供給。
USB MIDI が優先されるようで、電源だけを USB から供給し場合も、シリアルMIDI は受け付けない。

○音程はどうやって変える?
発音時のNOTE ON で指定 + ピッチベンド(Pitch Bend) コントロールチェンジで変える。
ピッチンベンドの幅(ベンドレンジ (Bend Range)/ピッチベンドセンシティビティ(Pitch Bend Sensitivity))も指定可能。

(eVocaloid は0ch)
NOTE ON    0x90, note, velocity
NOTE OFF  0x90, note, 0 (velocity = 0 の NOTE ON メッセージ)
または    0x80, note, velocity(本来のNOTE OFF メッセージ)

ピッチベンド 0xE0, LSB, MSB

※データはすべて 7bit なので注意。
8bit のように[ MSB ×256 +LSB]  ではなく、[MSB ×128 +LSB]  となる。

MSB LSB(HEX)  = MSB LSB (DEC)  = 符号無し整数 = 符号付き整数 = ベンド効果(%)
(7F  7F)  = (127 127) =  (16383) = (8191) = +100%
(40  00)   = (64  0 ) =  (8192) = (0)  =  0%
(00  00)   = (0   0) = (0) =(-8192) =  -100%

ピッチベンドは% で指定するので、実際にどれくらい音程が変わるかは、ピッチベンドセンシティビティに依る。デフォルトは2 (± 2半音 = ± 1全音 )。


ピッチベンドセンシティビティは RPN という方法で指定
(規定のCCメッセージを組み合わせて指定する)
CC#100 0, CC#101 0, CC#6 [ベンド幅], CC#38 0
でOK。
バイト列にすると
CC#100  0xB0, 100, 0
CC#101  0xB0, 101, 0
CC#6   0xB0,  6 ,  [ベンド幅]
CC#38    0xB0, 8, 0

[ベンド幅] は デフォルト値 2 (±2半音 = ±1全音)。12で1オクターブ。最大 24 (±2オクターブ = 4オクターブ) 

MIDI のNote No は 半音刻みになっているので、NOTE ON 60 から中間の音を出しながら、連続的に変化させたい場合

(Note No)
60 (ド) NOTE ON 60 + Pitch Bend 0 (%)
60.25 NOTE ON 60 + Pitch Bend [+0.25 / Pitch Bend Sensitivity *100 (%)]
60.5 NOTE ON 60 + Pitch Bend [+0.5 / Pitch Bend Sensitivity *100 (%)]
60.75 NOTE ON 60 + Pitch Bend [+0.75 / Pitch Bend Sensitivity *100 (%)]
61 (ド#) NOTE ON 60 + Pitch Bend [+1.0 / Pitch Bend Sensitivity *100 (%)]
61.25  NOTE ON 60 + Pitch Bend [+1.25 / Pitch Bend Sensitivity *100 (%)]
...
のように指定することができる。


これらを iPad アプリとして実装した結果
iKeromin ライクな制御(1本のスライダーで連続敵に音程をコントロール)ができました。




(以下のページが大変参考になりました)
http://www1.plala.or.jp/yuuto/midi/p0302.html
http://odasan.s48.xrea.com/dtm/wheel.html
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/9008/basic/b_03.html



2013年10月30日水曜日

Maker Faire Tokyo 2013

(11/3,4) 今年はちゃんと参加します!
詳細は >> こちら

iKeromin の外部コントロール その3



iPad アプリ「iKeromin」(iKero, iKero sora) は、ケロミンからSin 波を出力し、音程を外部からコントロールすることができます。

専用ケーブルの作り方と注意点はその1, その2 に記載しています。
つづけて掲載する予定が、2ヶ月も間が空いてしまいました。

要するに、Sin 波を出せる装置であれば、どんなものでもコントローラになります。
(音量も調整が必要ですが)

Arduino できれいなSin 波をつくるのは少し難しいのですが、
試した所 Tone 関数(PWM 波) でも大丈夫でした。
出力電圧に関しては、あれこれ試した挙げ句、何もくわえなくても直結(iKeromin 接続ケーブル経由)でOKでした(5V 版のArduino Uno と3.3V 版のArduino Fio で確認)。

プログラムは Arduino IDE のサンプルにある

File > Examples > 02.Digital > tonePitchFollower
がそのまま使えます。

analogRead でセンサーを読んで、tone 関数で出力します。

int thisPitch = map(sensorReading, 0, 1023, 200, 1000);

のところでセンサー入力値と出力周波数の範囲を調整できます。
(上記は今回の動画で使用した値。スライド抵抗の入力範囲は0〜5V、出力周波数 200Hz 〜1000Hz(適当))


>>> ケロミン土下座キャンペーン中!!(11/2 追記) <<<

iKeromin の紹介を兼ねた演奏動画


演奏も山口の Mini Maker Faire で少しは鍛えられたでしょうか。


※Mic の入力端子に想定外の信号を入力する事になるので、iPad, iPhone にダメージが加わる可能性があります。この記事を参考にして機器を壊した場合、当方は一切の責任はとりません。

2013年10月27日日曜日

オシロとケロミン


iOS アプリの 「Oscilloscope」を購入しました。
PC 用のUSB オシロは持っているものの、Windows を起動するのが面倒なので、
コレとか、コレとか、検討していました。

iPad のCamera Connection Kit を接続する事で、
USB オーディオが使えるようになり、ステレオのLine 入力ができます。
今回は このためにコレを購入。

基準信号を入れて値を校正することもできるようですが、
描画が非常に早いので、波形を見てるだけでも楽しいです。

ケロミンとコケロミンを使って X-Y モードで遊んでみました。
きれいなサイン波です。

2013年10月10日木曜日

逗子メディアアートフェスティバル ZMAF2013

2013.10.5(土)〜6(日)
逗子メディアアートフェスティバル2013 に参加してきました。
昨年はDJGJ.jpの方に書きましたが、あちらは更新が滞っているので、こちらに。

今年はリアルタイムプロジェクションマッピング協会(リア協)  がグループに?
逗子小学校の第2音楽室をまるごとつかって、4チームの作品展示を行いました。
あれ? 誰もプロジェクションマッピングやってないような。

私は今回もケロミンで。
「ケロミンと Leap motion で何かやって」というネタ振りをされ、
しかしケロミンを装着した手はLeap に手として認識されず、、、

メインの来場者が小学生ということもあって、(どちらかというと、低学年〜未就学児が多かった?)「パッと見で面白い」に注力。

半球ドームの中を周回するケロミンを捕まえる、だけのインスタレーション(?)。
空中で手を握る事で捕まえられます(Leap Motion)。
捕まえたときに「チャリン」と音がして、PC の画面にケロミンが落ちてくるので、意外と楽しい。(先月流行った Cookie Clicker から来てるかも。)

大人向け?には iKeromin でフォロー。熱中する子供たちも。


「ケロミンをつかまえろ」というタイトルが良かったのか、部屋に入るなり「ケロミンどこ」「ケロミンってなに」っていう方がたくさん居ました。


Leap は使いどころが難しくて購入してませんでした(今回は借り物)。
実際使ってみて、以外と検出エリアが広いと感じました。
もうちょっと巧く設置できたかも。

ケロミン、2日間おつかれさま。



今回のプログラムは「バックエンド:Puredata &フロントエンド:Quartz Composer」コード1行も書いてません! 制作日数3日くらい。一番苦労したのはプロジェクタを微妙な角度で固定すること、、、

(10/14) Puredata のセミナー、まだ募集中です!


2013年8月29日木曜日

iKeromin の外部コントロール その2

「iKeromin 用・ケロミン接続ケーブルの作り方」の注意点です。

その1 に接続図、内部配線を示したので、ハンダ付けができる人であればすぐ作れると思いますが、、、

秋葉原などの電子部品店で売られている4極プラグは要注意です。

注意点1 プラグ自体の大きさ
注意点2 プラグの根元の形状

1の「プラグ自体の大きさ」これは単純に、ケース等に干渉しないか、ということです。
2の「プラグの根元の形状」これが厄介な問題です。

iPhone のイヤホンジャックはこのようなピンアサインになっていて、根元が Mic になっています。


プラグの根元が金属だと(普通はそうなのですが、、、)
iPhone 側の金属部分と接触し、ノイズになったり誤動作したりと、まともに使えません。

(アルマイト加工は本来電気を通しませんが、少しでもハゲていると流れます。)

(市販のコネクタは大きい。根元の金属部は4極目とつながっている。)

根元の金属部がiPhone 側と接触しない様、テープなどで絶縁すれば、とりあえずはOKです。Apple 純正品は根元部分は全てプラスチックになっています。


(左のL字は根元の金属部が小さいためOK/中央は根元の金属部が大きいためNG/右の白いのはApple 純正イヤホン、根元に金属部がない)


根元の金属部分が小さいものが欲しいという場合、ケーブルやヘッドセットとして売られているものを加工するしか無さそうです。製品を加工する場合、外見は4極でも、きちんと4本配線されていない場合が結構あります。

○実際試してみて、だめだったもの
・「aitendo」で購入した 4極ケーブル(3芯のものと4芯のものがある。根元の形状NG)
・「あきばおー」で購入した PineApple の 4極ケーブル(中は3芯でした)
・「イケショップ」で購入した4極の延長ケーブル(中は4芯だが、根元の形状NG)
・「三月兎」で購入したイヤホン分配ケーブル(プラグは4極ですが、中は3芯でした)
・100円ショップ(ダイソー・セリア)で購入した4極イヤホンマイクのコネクタ
 (片耳タイプは配線 NG、両耳タイプは根元の形状 NG)

これらは、本来の用途では大丈夫なのだと思います、、、


○大丈夫だったもの
RastaBanana RBHE115 4極の延長ケーブル

○大丈夫そうなもの (未検証)
ELECOM MPA-EHPS05 4極の延長ケーブル
audio-technica AT345iS 4極の延長ケーブル


試した機種は iPhone 4s / iPod Touch 5th / iPad mini です。独自調査のため、機種や個体によってはOK/NG が変わるかもしれません。(使っているうちにアルマイトがハゲてくるとNG になるかもしれません。)

安くつくりたい場合は、aitendo の4極ケーブル (これとは別に4極コネクタで3芯のものがあるので注意) を使用し、テープなどで根元を絶縁するのが良さそうです。

とりあえず、RastaBanana RBHE115 を使用して、こんな形にしてみました。
外装はダイソーのイヤホン分配器(ねじ止めなので加工が容易)




材料費は 600円くらい。
製作代行するとすれば 2,000円くらいでしょうか?


自分で作りたいけど自信がない、、、という方は、、、
「9/8(日)  ADK 勉強会(東京) #21 at 秋葉原」にご参加ください。
アダプタの材料費と・ADK勉強会の会場費込みで2000円。
参加希望の方は上記サイトで参加登録してください。


iKeromin の外部コントロール その1

iKeromin」は50音の音声を、音程を変えながら演奏することができる、iPad アプリです。(iPhone / iPod Touch 版「iKero」「iKero sora (無料版)」も同様)

特筆すべき点は電子楽器ケロミンと連動する「ケロミン・モード」。
音程のスライダーをケロミンの口パクによって動かす事が出来ます。

そのために必要な専用の接続ケーブルが、別売りのオプションとしてあったのですが、現在(2013/8) 品切れ中。この度、この専用ケーブルの配線図を公開する許可をもらいました。

まず、専用ケーブルを使用するときの接続図はこのようになります。



ケーブルの役割は2つ、iPad/iPhone のヘッドセット端子をマイク入力とスピーカー出力に分配することと、ケロミンの出力信号をマイク入力のレベルにあわせること。分岐だけなら市販のケーブルもあるのですが、信号レベルを合わせる部分がケロミン専用仕様になっています。

内部の配線はこのように。マイク入力側に、信号レベルを落とすための抵抗が入っています。スピーカー側はそのまま直結すればOK。



いかがでしょうか?

無理にケーブル型に作ろうと思わなければ、結構簡単です。
BOX型にしたり、スピーカーに組み込むなど、作りやすい方法で作成してください。




実際に自作する場合は、4極プラグについて、重要な注意点があります。 →その2へ


2013年7月10日水曜日

ケロミン☆カフェ


秋葉原にあるレンタル工作スペース「ナノラボ
工具が使えてドリンクバーもついて、2時間500円。
(工作しない場合は「休憩:350円」)

ADK 勉強会(東京) の定例会 (次回は7/15)でお世話になっております。
しばらく前からここに ケロミン(親)とコケロミンライムが居るのですが、、、

せっかくなので、iPad アプリ「iKeromin」(とスピーカー)を置かせて頂きました。
iKeromin は50音キーパッドとスライダーを使って、うたうように演奏できるアプリです。


歌うペースでキーを探しながら押すのはとても難しいので、
あらかじめ打ち込んだ歌詞をワンキーで送るモードがあります。

専用ケーブルで ケロミン、コケロミンと接続する事で、
スライダー操作をケロミンの口パクによって行う事が出来ます。
オーディオケーブルを使った非常にアナログな連携です。。

アプリだけで使うのも楽しいですが、ケロミンとの連携は新しい世界が開けます!
ぜひ、体験してみてください。

iPhone版「iKero」、iPhone版 無料アプリ「iKero sora」も出ました!
(iKero sora はあいうえおの母音のみのバージョンです)

2013年7月1日月曜日

フィジカルコンピューティング入門



昨年 Apple Store GINZA で行った「Arduino 入門」ハンズオンセミナーを、場所とタイトルを改め、開催致します。場所は渋谷のヤマダ電機のとなり、「プロミスプラザ(お客様サービスプラザ)」で行います。

無料のセミナーを行うためには、無料のスペースが必須でして、、、
なかなか面白い場所を借りられたと思います。
ですが、集客が、、、 場所のせいなのか、やはりこれが実力なのか。

1回目の内容は Arduino (昨年のセミナーとほぼ同じ)になります。
昨年より1時間長いので、PC 連携の説明を増やすのと、プログラミング未経験の方をサポートできるようにしたいと思っています。

タイトルは今後の発展(Pd on Raspberry Pi とか、Android の話とか)ができればなと。

初回の参加者には写真の「かわいいLED」をプレゼントしたいと思っております。
「Arduino 持参、PC 持参」と、参加のハードルがやや高めですがこの機会にぜひ、はじめてみませんか?

開催概要
日時:2013年7月6日(土) 13:30〜16:30 (13:00開場)
場所:渋谷プロミスプラザ 2F イベントスペース
詳細:http://dev.tetrastyle.net/p/seminar-shibuya-1.html
定員:8名(要事前登録)

申込:http://peatix.com/event/15563
   上記サイトより、無料のチケットを購入してください。

持ち物:Arduino本体、USB ケーブル、ノートPC

2013年5月29日水曜日

Raspberry Pi とPuredata



最近、Raspberry Pi をはじめました。
ええ、何ヶ月か前に、自分には合わない、、、と言ってましたが。

今でもそうですが、個人的にはマイコンというより小型PC という感じで、
どんな場面で使っていいか分からないのです。
より高性能な PC もスマートフォンも、常に持ち歩いているし。

某所でラズパイでADK 動かしたらウケる?とか、言っている最中に
Raspberry Pi 財団の Eben Upton 氏の来日講演などがあり、
いいタイミングだったので、初めてみました。


Raspberry Pi はRaspbian というDebian ベース のディストリビューションを使うのが一般的です。

私はここを参考にセットアップしました。
X もSSH もインストールされているので、

$ ssh -X pi@(ラズパイのIPアドレス)

でログインして、startx すれば、ローカルのX サーバーにX Window を飛ばすことができます。(Mountain Lion にはApple が配布していた X11 がなくなったので、XQuartz のインストールが必要です。)


Puredata は apt のパッケージがあります。が、Pd-extended はまだ無いようです。
このページを参考に。
http://puredata.info/downloads/pd-extended-0-43-3-on-raspberry-pi-raspbian-wheezy-armhf

いろいろハマりながらセットアップしたので、後日手順を書こうかと。
これまでPd を使いたいがために、Mac/PC を置きっぱなしにした展示がなんどかありましたが、それが Raspberry Pi でできると、大分楽になるかもしれません。


Raspberry Pi & Pd の組み合わせは、いろいろ可能性があります。
マイコンを使ったインスタレーションなどを飛躍的に簡単にするのではないでしょうか?

Fuji-SAKURA の Meeting と 上記 Raspberry Pi のイベントで展示してきました。



パイとパイをかけたんですが、「これが一番ひどい」と評判に、、、
揉むと音がなる、単純なデモです。

感圧センサーをArduino で受けています。
Arduino 側に Firmata、Raspberry Pi に pduino を使っているので、コードは1行も書いてません。センサーの値でボリュームを制御しただけ。


SOCIAL TV STATION 2.5D のPd イベント、Ust みながら書いてます。
行きたかったなー。


Arduino ではできなかった 3G モデムの使用など、Raspberry Pi の強みを活かして、何かやってみたいですね。(冒頭の写真は ADK 勉強会のAkagawa さん丸投げお願いしたネタ)

2013年5月12日日曜日

ADK BOOTCAMP #3 ASAKUSA

すっかり更新が滞っておりますが、イベント告知です。
ADK 勉強会(東京) (http://adk-tokyo.com)のショートプレゼン発表会、ADK BOOTCAMP の3回目を開催します。

2013年5月26日(日) 13:30〜16:30
浅草文化観光センター(雷門の前)

参加費無料:人数調整のため こちらで無料のチケットを購入してください。

内容は、メンバーの作品発表、最近気になるガジェット、こんなもの作ってみたい、
など、電子工作&スマートフォンを中心としたプレゼンになります。

スペシャルゲストに電子楽器ウダーの製作者、宇田さんも登壇します!

聴講のみの参加ももちろんOK、発表者もまだ募集中です。
詳細はADK 勉強会のサイトで!


ご参加、お待ちしています!

2013年2月5日火曜日

オープンハードなカンファレンス



初開催!オープンハードカンファレンス

2013年 2月23日(土) 10:00-16:00 明星大学 日野キャンパス
(OSC 2013Tokyo/Spring は22(金), 23(土)の2日間開催)

OSC (Open Source Conference) というイベントが日本各地で巡回開催されています。
その中でハードウェアに関する内容を盛り上げようという企画、だと思います。。。

オープンソースハードウェアの理念は正直なところ、分からないのですが、ADK 勉強会(東京) で展示の申し込みをしました(内容未定)。

2/7 より2次募集もあるとのことなので、興味ある方はいかがでしょうか?




2013年2月4日月曜日

Pure Data を中心にしたソフト&ハードの連携 その2

Pure Data を使った連携、今回はシリアル通信篇です。(その1はこちら)
シリアル通信には comport パッチを使います。
接続したいポートと速度を数値で指定すればOK。
loadbang を使う事で、ドキュメントを開いたときに接続を開始する事も出来ます。

ポートの番号を調べるには、devices メッセージを送ると、(第2アウトレットから)Pd ウィンドウに出力されます。


送信したいデータはインレットにメッセージで流せばOK。
受信したデータは第1 アウトレットから取り出します。

今回の例はXBee を使って送るだけなので、受信はしていません。
Arduino とFirmata を使わずに直接通信することも簡単にできます。


その他、通信パラメータの細かい指定が必要な場合は、ヘルプを参照してください。




Pure Data を中心にしたソフト&ハードの連携 その1

MSM2012 で紹介した、「音や映像に合わせて、LED を点滅させる」をおこなったときの構成を紹介します。


要件をまとめると、あらかじめ時間に沿ったLEDの色データ打ち込み、映像または音声と同時に再生したい、ということです。
何らかのシーケンサーが必要なので、MIDI を使用しました。

予算が全く無かったので、こんな感じでした。

・Garage Band →MIDI  エディター&MIDI 出力 (midiO プラグイン)
・PureData →MIDI 入力&シリアル出力 (XBee)
・QuickTime Player7 pro →映像出力

これらのソフトをApple Script で連携させました。
この構成で約6分の曲をループ状態にして、1日回しっぱなし(10時-18時) の展示会を乗り切りました。

、、、さすがに複雑すぎるので、今後構成を見直したく、思っています。


まずは現状の紹介

○Audio MIDI 設定でIAC の設定をする
アプリケーション > ユーティリティ > Audio MIDI 設定

1) MIDI スタジオ画面
ウインドウ > MIDI ウインドウを表示

2) IAC のプロパティ 画面
IAC をダブルクリック で開く


・装置がオンラインになっていることを確認
・ポート名などに日本語が入っていると、表示できないソフトがあるので、
 名前を英数のみに変えておく

IAC は Inter-Application Communication のことで、ソフト同士のMIDI 入出力を仮想的に接続します。ソフトA のMIDI 出力に IAC のポート1(上図だと IAC:IAC-1)を設定し、ソフトB のMIDI 入力にIAC のポート1(同じく IAC:IAC-1)を設定することで、ソフトA のMIDI 信号がソフトB に入力されるということです。

○Garage Band からMIDI 信号を出力する
midiO プラグインの使い方はこちらのサイトが詳しい


midiO の設定画面(上図「ソフトウェア音源 > 編集 > サウンドジェネレータ」にあるmidiO のアイコンをクリックすると開く)で、MIDI Destination に IAC-1を指定する。


○Pure Data のMIDI 入力を設定(0.43.4 は日本語対応!)
メディア > MIDI 設定...
入力デバイス に IAC-1 を設定

○Pure Data でMIDI 信号を受ける
今回は単純なNote On/Off だけで制御しているので、
notein パッチとstripnote (ノートNo とベロシティの分離)でOK。

こんな感じ。

MIDI 信号と色の対応は自分で適当に割り当てています。
曲の終わりに特定の信号を用意して、Apple Script を呼び出すことで、QuickTime のビデオ再生を同期させました。

AppleScript はこんな感じ。
GarageBand の巻き戻し&再生と、QuickTime Player の巻き戻し&再生

立ち上げ時もこのスクリプトを使ってスタートできるのですが、初回はQT がフルスクリーンになる(ウィンドウが拡大するアニメーションをする)時間がかかるため、ずれます。
2周目から合う用に、Garage Band でちょっとずつずらしては再生の繰り返し、で合わせました。

Pure Data (Pd-extended) 0.43.4

Pure Data (Pd-extended) の0.43.4 がリリースされていました。

パフォーマンスの改善やメニューの他言語対応(含む日本語!)など、大きく進化しています。

私が使用しているのはMac 版 (0.42.5 からのバージョンアップ) ですが、とりあえず気づいた点

・MIDI 設定、Audio 設定の位置がPreferences から Media に変わった。
 →MIDI の設定が記憶されるようになった。
 (これまでも、Audio Settings のSave all settings ボタンで記憶できたらしい。)
 →MIDI の設定で、デバイス名にUTF-8 の文字列が表示できるようになった。

・Pd ウィンドウが閉じられるようになった。
 →これまでは閉じるとPd の終了になっていたが、終了しなくなった。
 →ドキュメント ウィンドウを閉じるときに警告が欲しい場合は
  編集 > パフォーマンスモード をON にする

他にも、マジックグラスや自動ヒントなど、GUI まわりで多数の改善があります。
GUI を拡張する GUI plugins というものもあるそうです。


Arduino IDE もそうですが、ずっと英語版だったものが日本語化されると、嬉しい反面、もの凄い違和感ですね。検索するときに他言語のユーザーの情報が得られなくなってしまうのも残念。


そしてこのタイミングで、新しい日本語書籍も出ています。
ようやく Pd が日の目をみる時がきたのでしょうか?


XBee のケース (親機用)


このところ Bluetooth の記事が多いですが、XBee (series 1)もよく使っています。PC に接続する親機側は、長い間むき出しで使っていましたが、さすがにみっともない&危ないので、ケースにいれてみました。


ついでに、XBee Pro を試してみました。
XBee Pro は電波の出力が強いタイプで、日本で使えるバージョンは10mW (ノーマルXBee は1mW)の出力です。
親機だけをPro にして、子機がノーマル XBee で、意味があるかはわかりませんが、問題なく置き換えができました。測定はしていませんが、到達距離、安定感ともにアップしています。(アンテナを 外部アンテナ (U.FLタイプ) にしたので、その効果も大きいと思います。)




ケースはTAKACHI のGHA7-3-9BP を使用。
パネルにアンテナ用とUSB の穴をあけただけ。中身は固定していません、、、
USB ケーブルがうまいことボス(ネジ穴)の隙間にハマったので、USB ケーブルで基板を固定している感じです。

外部アンテナタイプはU.FL とRPSMA の2種類あります。

U.FL はケーブルの先に小型コネクタのついたタイプでケース使用は必須。パネル面と基板の位置関係が比較的自由にできます。

RPSMA はねじ込み式のアンテナで、ケースなしでも使えます。コネクタをパネルに固定する形になるので、必然的に基板の位置が固定されてしまいます。ケースに入れたあとで、アンテナを取り外すことも可能。


両タイプとも、XBee 専用アンテナを使用する事。アンテナとセットで技適を受けているので、他のものを使うと改造になってしまうそうです。



ケースは千石電商、中身はすべて秋月電子で購入しました。
XBee Pro Series 1 (U.FLタイプ)
XBee 2.4GHz アンテナ (U.FLタイプ)
XBee USB インターフェースボードキット
USB ケーブル(micro B)





2013年2月3日日曜日

iPhone にリモコン



iPhone 用のBluetooth リモコン、CENTURY iRemote Shutter CIA-BTMR を購入しました。
Bluetooth 接続で、標準のカメラアプリのシャッターが切れる、スグレもの。

前回の、イヤホンのリモコン分解はリモートシャッターの製作が目的だったのですが、解析に時間がかかりそうなので、こちらを購入してしまいました。

この製品はHID キーボードとして、iPhone に登録します。iPhone 用のBTキーボードをお持ちの方はご存知だと思いますが、キーボードにホームボタンやマルチメディアキーの割当があります。キーボードのVolume + でもカメラアプリのシャッターが切れる、というわけです。

これは便利。


同じ形状の Maytel BLUECON.i BC-01がOEM 元でしょうか?
http://www.maytel.kr/
http://www.hitline.co.jp/bluecon.html

こちらはMac との接続を謳っているので気になっていたのですが、Century製でも、Mac との接続、Keynote の操作など、問題なくできました。




折角なので、こんなものも、、、


これで一人撮りライフが充実しますね!

この記事を見て以来、気になっていたのですが、アキバで類似品が 300円だったのでつい、、、これを観光地で使う度胸はないです。

使ってみて、駄目だった点は
・フロントカメラ(FaceTime Camera) で撮ると解像度が 640 x 480 になってしまう。
・手が届かないと、フォーカスや明るさをセットできない、、、
・はずかしい。
・iPhone/iPad のKeynote は操作できない。


作りたかったものに近いのは、こちらですね。
上海問屋 イヤホンジャック接続式 カメラシャッターコントローラー
http://www.donya.jp/item/23098.html

今更ながら、この記事を書いていて iPhone の標準カメラアプリにもAE/AF ロックがあるのを知りました、、、
http://akio0911.net/archives/8880

しかし、FaceTime Camera にはそもそも AF がない??




2013年1月31日木曜日

呼んでみる?


これまでイベントで知り合った学生さんなどに、プライベートなセミナーを行ったことがありますが、気軽に呼んでね、とはいうものの、なかなか難しいですよね。

ちょっとチャレンジングな試みですが、私を呼び出すフォームを作ってみます。
ご希望に応えられない事も多いと思いますが、それでもよければ、試してみませんか?

※いろいろ面倒なので、場所は秋葉原の工作スペース「ナノラボ」限定にします。
※電子工作関連の内容にしてください。(ブログで紹介してる内容を参考に)
※土日より平日の方が出やすいです。

Call me maybe?


iPhone のイヤホン、のリモコン。


iPhone5 に同梱されている、Apple 純正イヤホン、EarPods を単品で買いました。
音を聞いてみたかったのもあるのですが、iPhone 4s →5 に買い替えたい欲を抑えるのも目的の一つ。そして、一番の目的は、、、


このところリモコン部分が気になって仕方がない。
標準のカメラアプリでは、本体のボリューム + ボタンでシャッターが切れる様になっているのですが、このリモコンの +でもOK。自分撮りに非常に便利。

4s の方が小型。5 は大きくなったけど、ボタンが押しやすい。
4s はあのお方の理想のサイズ、5 が実用的な限界のサイズということでしょうか?


4s のリモコンは裏面に、マイクのグリル(金属製)があるのですが、


じつはこれ、プラスチック部分には穴、あいてないんです。。。
(ここにマイクがあるよ、という印でしかない。)

ここまでは簡単に開くのですが、ここから先がわからない。
ケーブルブッシュの部分と基板、ケースが一体になっている。。


結局、破壊的方法しかないですね。




想像以上! 
作業中、興奮しまくりでした。
マイクアンプに相当する部品が必要なのはわかりますが、それにしても部品が多い。
基板への配線はマイクとGND の2本だけ。右スピーカーのGND 線は別になってました。

ボタン面にもよく見ると部品が載ってます。
このサイズの基板に配線をつけて、その後ケーブルブッシュと一緒に成形をして、リモコンカバーのとりつけ(熱でピンをおしつけてある)、製造過程を考えると目眩がします。Made in China。恐るべし。


リモコンの仕組みが知りたかったのですが、残念ながら、解析できず。小さすぎて部品が何かすらわからない、、、
センターボタンは単純にマイク信号線をGND に落とせば良いのですが、+、- は不明。どこかで解説されてないでしょうか?

このイヤホン、使ってない人も多いと思いますが、不要な方、ぜひゆずって下さい。。



ちなみに、EarPods のリモコンの裏面は、印刷になってます。
中身が見たい人は、iFixitのサイトをどうぞ。



2013年1月7日月曜日

USB BT ドングル シリアル通信アダプタ

ランニングエレクトロニクス さんの SBDBT を買ってみました。
USB Host に対応したPIC マイコン PIC24F64GB004(裏面) とUSB コネクタだけの大胆な構成。

自作BT USB アダプタでよく使われている PIC24F64GB002 (28pin)とはパッケージ違いで、IC のピン数は004の方が多い (44pin)です。
ただし、この基板から出ている端子は10pin のみ。(そのうち電源とリセットに3本割当ているので、IOとして使えるのは7本まで)。



初期状態のファームウェアは BTstack をベースにしたBluetooth <> シリアル変換。

シリアル通信のテストをしてみました。
・BT ドングルは Planex の BT-Micro4
・BT 側は Android アプリの S2 BT Terminal
・シリアル側は FTDI アダプタ (3.3V 仕様) 経由、Mac の CoolTerm を使用。
という構成。
(写真の Arduino Uno は3.3V の電源を取っているだけ。Arduino Uno と組み合せる場合は、5V 仕様の SBDBT5V が必要です。)

9600bps で接続。
このボードは、ハードウェアのフロー制御に対応しているとのこと。
とりあえず フロー制御なしでテスト。

TX(7番pin) とFTDI のRXI、RX(8番pin) とFTDI のTXO、GND の3本を接続。
電源の +3.3V(2番pin) とGND(3番pin) も接続。


Arduino ばっかり使っていると、フロー制御のことを忘れがちですが、フロー制御を行なわない場合は RTS(6番pin) とCTS (9番pin) をショートする必要があります。(つながなくても動作すると思いますが、何かの都合でCTS がHigh になると、SBDBT からの送信が停止されます。)

10番 pin はBT 接続中を示すインジケータ。接続中は High になります。
1-5番 pin は PICkit に対応したピンになっています。(1番pin と△を合わせる)
ボード上に2つあるLED は送受信を示すインジケータ(LED1)と、RSSI (電波強度)を示すインジケータ(LED2)です。

初期ファームウェアで通信アダプタとして、十分使えます。
その他、Wii リモコンや PS3 コントローラに対応したファームウェアやソースコードなどが公開されています。

後日、ADK ボードとして使用できるか試してみたいと思います。