2013年8月29日木曜日

iKeromin の外部コントロール その2

「iKeromin 用・ケロミン接続ケーブルの作り方」の注意点です。

その1 に接続図、内部配線を示したので、ハンダ付けができる人であればすぐ作れると思いますが、、、

秋葉原などの電子部品店で売られている4極プラグは要注意です。

注意点1 プラグ自体の大きさ
注意点2 プラグの根元の形状

1の「プラグ自体の大きさ」これは単純に、ケース等に干渉しないか、ということです。
2の「プラグの根元の形状」これが厄介な問題です。

iPhone のイヤホンジャックはこのようなピンアサインになっていて、根元が Mic になっています。


プラグの根元が金属だと(普通はそうなのですが、、、)
iPhone 側の金属部分と接触し、ノイズになったり誤動作したりと、まともに使えません。

(アルマイト加工は本来電気を通しませんが、少しでもハゲていると流れます。)

(市販のコネクタは大きい。根元の金属部は4極目とつながっている。)

根元の金属部がiPhone 側と接触しない様、テープなどで絶縁すれば、とりあえずはOKです。Apple 純正品は根元部分は全てプラスチックになっています。


(左のL字は根元の金属部が小さいためOK/中央は根元の金属部が大きいためNG/右の白いのはApple 純正イヤホン、根元に金属部がない)


根元の金属部分が小さいものが欲しいという場合、ケーブルやヘッドセットとして売られているものを加工するしか無さそうです。製品を加工する場合、外見は4極でも、きちんと4本配線されていない場合が結構あります。

○実際試してみて、だめだったもの
・「aitendo」で購入した 4極ケーブル(3芯のものと4芯のものがある。根元の形状NG)
・「あきばおー」で購入した PineApple の 4極ケーブル(中は3芯でした)
・「イケショップ」で購入した4極の延長ケーブル(中は4芯だが、根元の形状NG)
・「三月兎」で購入したイヤホン分配ケーブル(プラグは4極ですが、中は3芯でした)
・100円ショップ(ダイソー・セリア)で購入した4極イヤホンマイクのコネクタ
 (片耳タイプは配線 NG、両耳タイプは根元の形状 NG)

これらは、本来の用途では大丈夫なのだと思います、、、


○大丈夫だったもの
RastaBanana RBHE115 4極の延長ケーブル

○大丈夫そうなもの (未検証)
ELECOM MPA-EHPS05 4極の延長ケーブル
audio-technica AT345iS 4極の延長ケーブル


試した機種は iPhone 4s / iPod Touch 5th / iPad mini です。独自調査のため、機種や個体によってはOK/NG が変わるかもしれません。(使っているうちにアルマイトがハゲてくるとNG になるかもしれません。)

安くつくりたい場合は、aitendo の4極ケーブル (これとは別に4極コネクタで3芯のものがあるので注意) を使用し、テープなどで根元を絶縁するのが良さそうです。

とりあえず、RastaBanana RBHE115 を使用して、こんな形にしてみました。
外装はダイソーのイヤホン分配器(ねじ止めなので加工が容易)




材料費は 600円くらい。
製作代行するとすれば 2,000円くらいでしょうか?


自分で作りたいけど自信がない、、、という方は、、、
「9/8(日)  ADK 勉強会(東京) #21 at 秋葉原」にご参加ください。
アダプタの材料費と・ADK勉強会の会場費込みで2000円。
参加希望の方は上記サイトで参加登録してください。


iKeromin の外部コントロール その1

iKeromin」は50音の音声を、音程を変えながら演奏することができる、iPad アプリです。(iPhone / iPod Touch 版「iKero」「iKero sora (無料版)」も同様)

特筆すべき点は電子楽器ケロミンと連動する「ケロミン・モード」。
音程のスライダーをケロミンの口パクによって動かす事が出来ます。

そのために必要な専用の接続ケーブルが、別売りのオプションとしてあったのですが、現在(2013/8) 品切れ中。この度、この専用ケーブルの配線図を公開する許可をもらいました。

まず、専用ケーブルを使用するときの接続図はこのようになります。



ケーブルの役割は2つ、iPad/iPhone のヘッドセット端子をマイク入力とスピーカー出力に分配することと、ケロミンの出力信号をマイク入力のレベルにあわせること。分岐だけなら市販のケーブルもあるのですが、信号レベルを合わせる部分がケロミン専用仕様になっています。

内部の配線はこのように。マイク入力側に、信号レベルを落とすための抵抗が入っています。スピーカー側はそのまま直結すればOK。



いかがでしょうか?

無理にケーブル型に作ろうと思わなければ、結構簡単です。
BOX型にしたり、スピーカーに組み込むなど、作りやすい方法で作成してください。




実際に自作する場合は、4極プラグについて、重要な注意点があります。 →その2へ