Arduino の新シリーズにArduino Leonardo という、Atmega32u4 チップを使ったボードが予定されています。
発表されてから4ヶ月以上たちますが、本家からはまだ発売されていません。
32U4 の機能でUSB シリアル変換を実現し、部品点数を大幅に省略しているのが特徴です。
Strawberry Linux が製造・販売する、Atmega32u4 ボード「ダ・ヴィンチ32U」は、
Leonardo ブートローダー書き込み済み (with Arduino Bootloader) 版があります。
ボードは完成品。改造なしにLeonardo として使え、現在売られている互換製品の中でも抜群に安い(1,260円)です。
接続ピンは自分で付けるため、どの向きにつけるかは悩みましたが、結局 Arduino スタイル(基板表面にソケット)で付けました。
Arduino 1.0 IDE で使用する場合、boards.txt の書き換えが必要です。
マックの場合は Arduino.app を右クリックして「パッケージの内容を表示」を選び、
> Contents > Resources > Java > hardware > arduino とフォルダを辿ったところにあります。
/Applications/Arduino.app/Contents/Resources/Java/hardware/arduino/boards.txt
テキストエディタで開き、147行目〜161行目あたりの leonardo で始まる行のコメントアウトを外します。(行頭の# を消す)
保存して IDE を再起動すれば、Tools > Board からArduino Leonardo を選択できるようになります。
このダ・ヴィンチ32U は Atmega32u4 のI/O ピンが全部出ているのが特徴ですが、
基板に書かれているIOピン名称はArduino 互換ではないため、読み替えが必要です。
IOピン名称と、Arduino ピン名称の対応は、boards.txt と同じフォルダ内の、
> variants > leonardo フォルダにある、pins_arduino.h を見ると書いてあります。
/Applications/Arduino.app/Contents/Resources/Java/hardware/arduino/variants/leonardo/pins_arduino.h
ダ・ヴィンチ32U と Arduino Leonardo のピン名称対応表。
いくつかサンプルを動かしてみて、Uno と全く同じというわけではない、というのが感想です。
サンプルに修正が必要なものもありました。
今後何回かにわけて、掲載します。
現時点で、Arduino Leonardo は正式にサポートされていません。
発売が遅れているのも、何かバグが見つかったからかもしれません。
このボード、あるいは別の32U4 ボードをLeonardo として使う場合、
その点を踏まえた上で、お楽しみください。
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