2011年10月20日木曜日

Arduino でタッチセンサー その2

前回紹介した、Capsense 用タッチパッドの作り方動画を作りました。

ニコニコ技術文化祭用なので、今回もニコ動画仕様です。

2011年10月18日火曜日

Arduino でタッチセンサー


CapSense は静電容量の変化を検出するライブラリで、「タッチセンサー」を作る事が出来ます。
ATMEL QTouch というメーカー純正のライブラリもありますが、それとは別物です。

デジタルピン 2本の間に高抵抗 (100k〜50MΩ程度) を挟み、静電容量の変化を「計測」します。
必要な電子部品は抵抗(普通のカーボン抵抗)のみ。
使用するデジタルピンも自由に割り当てできます。



リンク先サイトの、非常に味のあるイラストに「簡単そう」と思ったのですが、なかなか上手く行きませんでした。



実験中はこんな感じでしたが、イベントで使うので、冒頭の写真のようにシールド化してみました。(サンハヤトのArduino 用ユニバーサル基板

一度成功すれば、図の通り簡単でした。
パッドの作り方は順次説明していきますが、宣伝です。

今週末(10/22-23)、東京工業大学 大岡山キャンパスにて行われる「ニコニコ技術文化祭2011」に参加します。
(TETRASTYLE ではなく、DJGJ.jp としての参加です。)

都合により10/22(土) のみの参加になります。
23(日) は有料イベントですが、同じものをこちらで展示します。
よろしくお願いします。

2011年10月5日水曜日

USB Newton Keyboard



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(2012/7/2 追記)最新情報はこちら。販売方法についてまとめています。
http://dev.tetrastyle.net/2012/06/newton-keyboard-to-usb-converter.html
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(2012/3/2 追記)さらに小型化しました
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(追記)作り方の詳細をこちらで公開しています。
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やってしまいました。

Newton は、1993年から1998年にかけて販売された、Apple の「元祖PDA 」シリーズの名称です。
Newton Keyboard はNewton Message Pad の周辺機器で、シリアルポートに接続するタイプのキーボードです。Mac のシリアルポートと同じ、RS422 (mini Din 8pin) を使用しています。当時のMac のキーボードはADB 接続で、全く互換性がありません。

小型で携帯性に優れ、愛好家の手によって palm pilot やHP-200LX などで使うためのドライバも作成されました(主に日本で)。

驚くべき事に、この1995年製のキーボードの情報を、今でも公開している方々が居ます。

中でも、こちら

キーコードやピンアサインなど、独自解析の貴重な資料を活用させて頂きました。
これらの情報を元に、Newton Keyboard が出力する RS-422 信号をArduino で受け、USB のキーボードとして出力します。

USB のキーボードの作り方は、こちらで解説しています。
RS422 はRS232C と同様、レベル変換 IC (今回はLTC485 を使用) を使って、Serial.read() で読むだけです。



折角なので、Camera Connection Kit を使って iPad に入力します。

動画はこちら


なんというか、、、文明開化の音がします。

2011年10月1日土曜日

これからの Arduino

TETRASTYLE はあまりトレンドを追わずに、マイペースでやっているのですが、先日のR2 はさすがに遅すぎたかなと、、、

去る9/17 に行われたMaker Faire (NewYork) にて、Arduino の次の製品群が発表されました。
Youtube にビデオが公開されています。Part 1, Part2
Official Blog の記事はこちら


IDE がArduino 1.0 に。
・現在、リリース候補版(rc1) が一般に公開されています。
・Ethernet Library がDHCP に対応する模様。
・拡張子を「.pde」から「.ino」に変更
 そんな拡張子で大丈夫か?(懐かしい)



シールド用のヘッダピンが増えた新Uno (画像は上記Youtube から)

標準ボードは「Uno」ですが、少しピンが増えた、新Uno のようです。MEGA も新MEGA に。
・TWI(I2C), Auto Config, Secret Pin。
・リセットボタンの位置が良くなっている。(シールドに被らない)

Open Hardware にして Secret Pin とはこれ如何に。発売時期がよくわからないのですが、動画によると新Uno とは別にUno R3 もあるようです。


その他新製品 (画像は上記 Arduino Official Blog から転載)

Arduino Leonard (希望小売価格:20USD)
・ATmega8u2 の機能をメインCPU に取り込んだ、ATmega32u4 を使用。
Arduino Uno SMD のように表面実装品になり、部品が少なくローコスト。
 2000円前後ならうれしい。(SMD はローコスト版(だよね?) なのに安くなかった。) 気の早い方はもう互換ボードを試している、、、

Arduino Due
・ついに CPU が32bit (ARM Cortex M3) に。形状はMEGA 互換。

正直どうなんだろう。価格も不明。高度なプログラムを書くにはIDE が弱すぎるような。

WiFi Shield (希望小売価格:79USD)
・待望のWiFi Shield だけど、日本ではメーカーか代理店が技適の認証をとらないと売られないのかな?
・シールド側に電源コネクタがあるのが気になる。
・以上2点から、現状は XBee WiFi の方に期待。こちらも実物未見。



私事ですが、7月のDEMOsa つながりで、11月のMSM (MOSA Software Meeting) 2011 にて、Arduino の話しをする事になりました。
良いタイミングで「Arduino 1.0」が出たので、徐々に「Lion & Arduino 1.0」環境に移行していきたいと思います。