ついにXBee WiFi がやってきました。
XBee WiFi は、その名の通り XBee シリーズのWiFi モジュールです。従来のXBee モジュールとピン互換になっています。サイズはXBee Pro と同サイズなので、少し長め。ちゃんと日本の技適も取得済みです。
出ているピンは 2mm ピッチなので、ブレッドボードでは使えません。これまで XBee Series 1 で使っていた USB Explorer や、5V マイコン用ボード、Arduino 用シールドといった資産があったので、モジュール単体で購入しました。PCBアンテナ版が欲しかったのですが、まだ販売されていなかったので、ワイヤーアンテナ(ホイップアンテナ)版を選択。
まず、USB Explorer はモジュールのシールドケースの厚さがあるため、きちんと刺さりませんでした。(一応使えます)
ハマり箇所
1) 電源が入らない。 うんともすんとも言わない、、、というか、ジ〜〜 っという音がする。
→この記事を参考に、電源部にコンデンサを追加してみました。(とりあえず手持ちの 100+100 =200uF) 容量不足なのか、原因が別にあるのか、たまに起動しない時があります。
2) X-CTU (Digi 純正設定ツール) で 認識しない。
→X-CTU の最新版をインストールした上で、さらにソフトのメニューからアップデートをかける必要がありました。(モデムの定義ファイルをダウンロードしてる?)
3) 設定方法がわからない。
→この記事が大変参考になりました。私もSSID が小文字だったので、AT コマンドで設定しました。(私はXP でXCT 5.2.7.5 使いましたが、特に問題はないと思います。なんで 5.1.0.0 指定なんだろう?)
→AT コマンドはこの記事を参考にしました。
→AT コマンドで設定できるので、2) のX-CTU は不要です。
そんなこんなで、やっと動いた、という所です。
初期状態では、UDP とUART(シリアル通信) の相互変換器として使えます。設定を変えれば TCP も使える様です。
IP の設定等は予めモジュールに記憶(DHCP 対応) させておくので、WiFi の設定など正しくできていれば、電源をいれてしばらくすると、Ping 応答するようになります。
設定はシリアル通信(AT コマンド) で簡単にできるので、Arduino 側から設定する事も可能です。Arduino のEthernet 関連スケッチは、純正Ethernet Shield (WIZnet W5100)用なので使えません。
Mac のQuartz Comoser を使って簡単な文字列受信のテストをしてみました。
動画:
XBee WiFi をArduino Fio に差したところ
(こちらもコンデンサを追加しないと動作しませんでした。)
Arduino のスケッチは「H を受けると、LED 点灯、L を受けるとLED 消灯」
Examples > 4. Communication > PhysicalPixel のサンプルです。
もう少し検証した後、コンデンサの追加やプログラムなどを解説できればなと思います。
折角の技適が NG になってしまいますので、間違ってもモジュールに直接ハンダづけはしないでください。